神田
店舗よろず相談ご依頼を頂いたプロジェクトである柳屋。なんとなんと1F10坪、2F6坪の狭小店舗の改装物件です。わたくしちばまさゆきの初めて手掛けた酒販店の店舗改装第一号店です。 JR神田駅南口より徒歩1分の好立地ですが、ビジネス客が多く、土・日・祭日が定休日で日本一休みの多いワイン専門店と社長さんが笑って言っていました。 最初の店舗改装は神田から日本橋にかけてビジネス街の贈答需要や繁華街の業務用需要をメインにした商売の中、もう一つ何か新しいことをやりたいという、非常に前向きな姿勢であります。 店の二階では奥さんが雑貨と販売をしたいとのことでした。普通、設計を依頼する人はすぐに完成予想図(パース)などを見たがるし、すぐに描き上げる設計者もいますが、私のやり方は異なります。 まずはコミュニケーション!すぐに設計に入ると必ず経営者の好き嫌いの主観がでます。赤という色が好きな経営者には私が黒でいこうとすると否定反応がでます。そこで、なぜ黒なのかを説明します。 そして話し合いで最終的にはグレーで落ち着く...。そういうコミュニケーションの中で中身を深めていくのです。店舗改装に伴う商品政策の話し合いの末に日本酒を洋酒とワインにシフトした店にしようと言うことになりました。 そして“モルト”というコンセプトをつくり、そこに“熟成するという意味合いを持たせました。つまり、酒も店も店主もお客様ももとに年月を経て熟成して行こうと言う表現です。 新しいものだけが良いのではなく、20代には20代の美しさがありますが、50代には50代の味わいがあります。そんな熟成する味わいをコンセプトにこの店舗改装がはじまりました。 しかし、経済環境はバブルがはじけた頃で、洋酒の需要は減少しました。もっとも、私は「最初は売り上げは落ちることになりますよ」と事前に話しておきました。それは、“大衆にあわせた店”を目指さなかったからです。 半年か一年くらいからお客様がついてくる店にしたのであります。お客様の反応は全般的に良かったのですが、それでも洋酒の落ち込みは予想以上に大きく、ワインの伸びはあっても売り上げはやや減少しました。 そこで紹興酒などの新商品を提案したりしましたが、最終的にワインしかないという結論に達しました。「ディリーワインをリーズナブルな価格で!」ということで二度目の店舗改装を実施しました。 ワインを広めるには飲んでもらうしかありません。そこで毎日ボトルを抜いて、試飲してもらうことにしました。これが効果を上げ、ジワジワとお客様がついてきました。さらにステップアップする為に、 近所のOLを対象にしたワイン教室を開くことにしました。二階の雑貨売場を辞め、閉店後に教室にしました。そして柳屋では、以前から通信販売のチラシを配布していましたが、 これをもっと本格的に展開しようと「ワインの扇」というカタログ雑誌を制作しました。これがあたり、通販でも売り上げが見込めるようになりました。今はカタログ誌とネット通販の二本立てになりました。 このような経緯を経て定着、発展の道を辿ってきました。その底に明確なコンセプト作りがあったからこそです。そんなワインショップ店舗デザイン改装・リニューアルの実例。
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