TORATTORIA SERENA

長くこの地でイタリアンを営んできたお店の改装です元のお店は喫茶店の居抜き物件を使って造ったお店だったので今回の改装に対するオーナーの想いはかなり強い物がありました。
北イタリアで料理修行なさったシェフはイメージとしてイタリアの石造りの建物の中にあるトラットリアのイメージ写真を見せて下さいました現状の店舗のスケルトン状態のイメージをし新店舗のイメージを作るのにシェフのイメージを具体的に素材や形や色に分解して考えていきました一般的に普通の人（建築やデザイン系の業界人では無い人）は空間は全体的にぼんやり感じている事が普通です例で言うと食事した店の床の素材とか天井がどうだったとか壁の色とか詳細に思えている人はほとんどいないと思いますただ、このぼんやりした全体的な印象を造り出しているのは一つ一つの素材や形や色や照明だったりする訳です今回は素材や物はレンガ石塗り壁（漆喰）
木材鉄古っぽいガラステラコッタ装飾照明色はベージュアイボリー白赤濃い茶少しの黒そんな構成で具体的な形にしプレゼンしましたプレゼンは90％受け入れてもらえ変更したのは床をテラコッタタイルで計画したのですがそこをフローリングに変更しただけでした。
この変更はイメージと言うよりは床の温かさを考えたシェフのお客様に対する優しさだったと思います実際石やタイルの床にした場合建物のコンクリート床に貼った場合温度は間違いなくフローリングを貼った場合とは大分違いますイメージよりもお客様の快適性、これは客商売では最も大事なことですのでシェフの判断は懸命だったと思います。
でもイメージも完成写真を見た感じではフローリングも違和感なくいい感じに仕上がっていると思います