神楽坂の外れにオープンした小さなブーランジェリー。朝オープンしてから夕方売り切れるまでゲストが絶える事の無い人気店。ドミニク・サブロンのシェフ榎本哲氏が独立してオープンされたお店です。
　
　物件探しからご一緒させていただき、インフラ設備のチェックを経て物件確定した上で施工業者様の紹介をしました。厨房計画は生産性を考慮し、関係者全員でレイアウトを熟考しました。神楽坂という、パリのミクスチャーな空気に馴染む鉄とペンキのファサードに、休憩時間にシェフがメニュを考える様子をイメージして小さなデッキテラスを作りました。インテリアはモルタルとチャコールグレイのウッドをベースに、アカシアの無垢フローリング材を積層した、味のあるパン棚を作りました。その上部には、この店に似合うペンダントライトをと探した結果、スペインから取り寄せたガラスシェードのペンダントを吊りました。
　
　ずっと前からここにあったような、１０年後もモダンであり続ける、そんなブーランジェリーであって欲しいと願っています。