「露滴庵」2013年
露滴庵とは、もとは京都・伏見城内にあった茶室であったが、古田織部が好み、京都・本願寺を経て向島へ移築(16世紀後~17世紀前) されたものである。この茶室には、水屋や棚を照らすための天窓があり、光のコントロールと開放感を演出している。千利休の時代は、茶室をより小さく簡素化する傾向にあったが、古田織部や小堀遠州の時代になると、茶室に付ける窓の形や大きさに変化が生まれ、開放感を求めるようになった。
ここでは、大きな吹き抜け空間から上から見下ろす目線もあることから、茶室ごとに大きな天窓を設けて開放感を獲得し、そこに茶つるの切り絵をはめ込むことで、光のコントロールを行うと共に、現代の茶室を表現する。
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東京都港区東麻布2-32-10東麻布SSビル4F
2008/11/01
一級建築士事務所 東京都知事 55345号
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