「窓」2011年
小堀 遠州 作 / 八窓庵) がある。
小堀遠州はきれいさびと称され、茶室も窓が多く明るく開放的である。彼は建築家でもあり、最も著しい特徴は、庭に直線を導入したことである。
そこで札幌になじみのある「八窓庵」の建築様式にのっとり、8ヶの「窓」によって、お客様と店とをつなぐ形を提案する。実際には、8ヶの窓にそれぞれ異なる色相と透明度の「特殊カッティングシート」を貼ることによって、見る角度によって、さらなる色相と透明度の変化を起こし、それぞれの空間を紡いでいく。
本来、茶室の窓には、「光を取る」事と、「庭の景色を取り込む」事の2つの役目しかなかったが、ここでは「内部と外部を紡ぐ」という要素を加える。