”工場制手工業”をコンセプトにした、ベーカリー工場。あえて１階の入口から遠い３階に店舗を配置することで、発見した時の特別感を与える演出をしている。職人の作業風景を眺めながら、テイクアウトやイートインを楽しめるように計画している。この店舗があることで隅田川沿いの散策路をより楽しむことが出来るようになればと、街への貢献の思いを込めている。店舗のデザインに関しては、全て新たなものに造り変えるのではなく、その空間が元々持っている空気感を大事にしている。なぜなら、人々が商いをしたり、あるいは暮らしたりしてきた空間には、時間の経過と共に培われた個性のある空気感が存在するからだ。デザイナーがその個性を昇華させ活かすことで、人はその空間になんとも言えない深みを感じることができる。１・２階にあるスケロクダイナーと同様に、浅草の新たな定番スポットを生み出すことで、街の人の流れが変わることが体験出来る計画となっています。