「大学と企業と街が相乗的なサイクルを生み出し発展するようなモデルをつくりたい。」
という建主の要望から始まり、2015年の7月、東京工業大学の近くの敷地にオーナーの会社・学生向けのシェアルーム・スタッフ住戸・オーナー住戸が複合した建築が完成しました。
道路に面して配置したエントランスホールを街に開放することで、学生用のレクチャースペースや街の人が気軽に立ち寄る場所として利用出来るようにしている他、ホールから続く共用廊下も通りの延長として捉え、緑化やベンチ・照明の設えにより街路的な雰囲気をつくり出すなど、建築を街の一部と捉えた設計を行っています。
内装は比較的シンプルにしていますが、オフィスのスタッフや住人がディスカッションを通して交流を測れるように、エントランスホールやシェアスペースの壁をホワイトボードペイント塗装で仕上げています。共用部とオフィスの照明は、照明デザイナーの岡安泉氏によるものです。