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クライアントからは、美術館のような空間を創って欲しいという希望がありましたので建築物自体にアート的な要素を用いました。
マグリットのような絵画を思わせる不思議な空間世界を創造している。
日が沈むと雲のガラスは照明に照らされ、夜霧のような幻想的な表情へと変化する。
(コンセプト)
~雲烟(うんえん)~ 建物の硝子に、昼間爽やかな雲が描かれている。くっきりと。やがて日の沈むころ、それは煙のように淡く薄くたなびき霞と化す。この仕上げは、硝子部の雲模様シートと内部PVCシートの2重構造になっている。
さらに膜と膜の間に間接照明を入れ、質感や反射率の違う素材を重ね、不思議な奥行きを発生させた。
院内はアートを愛するクライアントより、美術館のイメージでと要望があった。内部は、天井の最頂部で4.5mの高さを確保する爽快な空間が広がる。そこにするりと三本の柱が生え、無機質ではあるが、まるで卵のような受付がごろんと置いてある。
いちばん後ろの壁は一部四角く切り取られ、自然光あふれる院長室が埋まっている。ここだけ床を純白タイル貼りにし、凛と白光する聖域とした。院長室からは裏庭が見え、こんもり盛った芝生にトネリコが植えてある。照照とした立方体のなかに、 小葉を沢山つけた木が見えるように配置し、院内に借景として取り込んだ。
診察室にはカテナリー照明がぶら下がっている。楕円形のランプがワイヤーで三点吊りされ、くものようにふわりと浮かぶ。夜、ガラスを漂う雲が水墨画のように霧がかる。そこに映る雨や、人影、 月をのみこみながら。
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河内長野
兵庫県西宮市熊野町1-31
2003/11/09
二級建築士事務所 兵庫県知事 般 02A00866号
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