都内を中心に全国20店舗以上で展開される「鮮や一夜」は、旬の魚介を味わう事が出来る個室ダイニングとして知られている。府中店では、他店舗と比較してよりラグジュアリーな環境作りが求められ、素材感と繊細さを上手く共存させることを軸とした。
共用部は床壁天井をグレーアウトする事で、主役である白木の縦格子が長いエントランス一直線に浮かび上がり、格子から漏れる光と、連続する行灯の光を頼りに先に進むと、鮮や一夜をイメージした和紙のグラフィック壁が広がっている。
ダイニングの構成は大きく4ブロックに分かれており、グラフィック、アートワーク、縦格子、光などを用いて、一貫されたデザインコンセプトの中でもそれぞれ個性のある環境作りを行い、ターゲットや用途などによるフレキシブルな使い分けも可能。
洗練された個室ダイニングとはどういうものかを考えさせられたプロジェクトである。