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北海道札幌市のフレンチレストラン「Aki Nagao」、その姉妹店でまかないフレンチと中華料理を楽しめるビストロ「french panda」のオーナーシェフ長尾氏による3店舗目は、ヴァン・ナチュールとフレンチ焼き鳥を提供するレストランである。厨房には、すすきのの有名焼き鳥店で修行を積んだ焼き手が立つ。根底にフランス料理の考え方があり、確かな技術を持つ焼き手がいるからこそ作ることが出来る新しい焼き鳥を提供するこの店の出店先として長尾氏が選んだのは、木造一軒家を縦半分に区画分けし、ワンフロア約8坪の多層空間のテナントが2つ入居するユニークな物件であった。
1階ではヴァン・ナチュールを、2階では焼き鳥を主に楽しむことが出来る。ロフトには団体席を設けた。躯体には新たに開口部を大きく設け、小面積でも抜け感がある空間を目指している。通りに面して大きな開口部を設けた1階は、街の賑わいを店内に取り込むことでカジュアルさを演出。カウンター席のみの2階は、街の賑わいを見下ろしながら落ち着いた雰囲気を楽しめる。屋根裏部屋のようなロフトはこぢんまりとしており、個室のような感覚で使用出来る。小さな店でありながら、様々な使い方に対応出来る空間構成を心掛けた。また、テーブル等のオリジナル家具・什器には、古材を使用。椅子やディスプレイ品はアンティークである。マテリアルは、この店のターゲットである男性客を意識して選定した。
外観は、煙の迷彩柄の中に鳥が隠れているオリジナルのオーンングシェードがついたシンプルなものとし、ヴァン・ナチュールとフレンチを気軽に楽しめる、敷居が高くないカジュアルな雰囲気をつくった。