カエツキャニオン

嘉悦大学のラウンジ改修計画。豊かな緑に面した長い窓辺に寄り添うように、全長50メートルの連続した家具を設計した。「カエツキャニオン」と名付けられたこの家具は、川の流れによって削られた峡谷のごとく、人の居場所やアクティビティによって削り出された形をしており、等高線のように幅と高さを変化させることで、さまざまなスペースを分断することなく連続的に配置している。
これにより各スペース同士には高低差が生まれ、くつろいだり、勉強したり、おしゃべりしたりと、思い思いに過ごす学生たちが適度な距離感で共存し、開放的なラウンジに生き生きとした風景をつくりあげている。