JR船橋
台湾の二店舗に次ぐ国内三号店目の天ぷら専門店。
「揚げたての天ぷらをダイレクトにお客様に提供する」というコンセプトのもと、カウンター越しに店員が全ての席へ直接支給できるスタイルをとる。他店舗においては、揚げ場を中心に回遊するようにカウンター席を設けていましたが、今物件においては、施設側の建築条件上、厨房区画が定められた位置に限定され、また、消防の条例や席数の確保を考慮して、厨房区画から店員の通路動線を三本用意し、それに沿って蛇行するようにカウンターを設ける計画としました。今回、厨房区画と客席を隔てる境界として博多織を使用。異なる三つの緑色で染色された糸で紡いだ博多織を、三重グラデーション上に垂らしております。外廻壁面は薩摩黒土を使用したワラスサ入り撫で切り左官仕上げとし、高さ方向に等分、コの字に曲げた銅板を壁とフラットに四方水平目地として挿入、壁に落ち着きと共に艶やかな表情を持たせました。ペンダントライトも同じ銅色で統一、カウンターの杉の色味と墨色の壁床、各々の素材感を引き立て合いながらバランスの取れた上品な空間になったと思います。
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