移転をするというネイルサロンのオーナー様の相談を聞き、それまでに温まっていた構想を聞いて設計デザインを提案した。ネイルサロンの顧客にとってサロンは特別な空間であり、施術を受ける時間そのものにも価値のあるものであってほしいと考えて、煌びやかで艶のある空間デザインを創造した。エントランスはサロンのメインカラーを基調に、アパレルブランドのようなファサードを意識して、メインエントランスは大きなシャンデリアに迎えられるゴージャスな雰囲気を出して、パーティーに招かれたような高揚感を持ってもらえるよう演出した。施術室はまるでVIP専用のような感覚になれるよう使用するタイルは天然石のものやカーテンの生地、使用した輸入クロス、塗料においてもどれもが品を落とすことのないマテリアルを使用している為、シャンデリアに照らされた輝きは目を凝らさなくても気品高さを感じさせる。施工においてはそれらの設計・デザインを再現するとともに、コスト管理も徹底して品を損なわずに比較的安価で手に入るよう輸入資材や仕入れ先を工夫した。それらと共に、本物といえる職人がさりげなく難しいディティールにもきれいに収めていることも縁の下の力持ちのような存在となっている。