Renovation01

築30年になる鉄骨鉄筋コンクリート造14階建てマンションの一室がオーナーの意向により賃貸借を終了し売却することとなった。しかしながら、築年数が経ち売却をするにも買い手にとっては長く居住する維持費と古い設備というデメリットが目立つためなかなか魅力を見出す事ができない。そういったケースにも付加価値を見出し、魅力ある「住みたい」というニーズを発掘すべく設計・施工を行うこととなった。新しい＝良いという価値観に偏りがちな日本だが、海外旅行への期待は高く、旅先でのコンドミニアムやホテルに高揚する人は少なくない。新しい＝良いという価値観を否定するのではなく、古い＝海外の旅先のような雰囲気という価値を見出そうとホテルライクインテリアを取り入れて、日常に非日常をもたらせるような改装を設計し、施工においてもそのディティールをさらに際立たせるように手掛けた。