横浜の海岸のほど近くに建つ5階建ての細長い中華料理店をホステルへ改装。

経験豊富な一級建築士事務所と組んで困難な問題を一つ一つ解決しながら用途変更を実現した。

元々、バー・コペンハーゲンとして建てられたこのビルは、きっとコペンハーゲンの街を彷彿とさせるものだったろう。その雰囲気を今回の改装で少し取り戻せたのではないか。

静かな海の波を鉄の細い板を捻ることによって表現したり、ラウンジには鉄板を砂浜へ持ち出し一瞬の海の波に浸けることで徐々に進行する錆で波形を刻んだり、建物の中にいながら、海をなにげなく感じられるようなデザインを意図した。

旅人たちが、たゆたうように眠りにつくことを願って。